メモ

*  カメラ

カメラが携帯についたときから人々の自意識が浮かんでは消えるようになった。人々により見える形で事態は進むようになっている。この自意識によって世界は小さくなっていく。窒息する程度には。見ている。見られている。

* 応答

時代は応答するものになった。つぶやくものから。即座に。電話のように鳴ることもなく。どこにいても。

* 偽・宇宙

空間と時間を安直にネットワークは作り変える。これが空間です。これが時間の流れです。その結果、ネットに宇宙ができる。偽物の宇宙。

* 物体的なもの

それでは物体とはなんなのだ?ネットとリアルは対立するものでも同じものでもなくなった。それは私たちがこの状況に慣れてしまったからだ。それでは改めて実体とはなんだったのか?例えば血を。血をネットは作れるだろうか。ネットにおける「血」とはなんだろう。

* 時間

キャラの違いは仮面のようなものであって、私たちはこの仮面を変えながらしゃべり続ける。そしてキャラは単純化される。それは礼儀作法になったからだ。そして実時間がどのように消費されているのかがより重要になってくる。我々はつねに一つづつなのだから。それともエージェントに代行させるのだろうか。行為を?あらゆる条件をコーディングするためにSiriを使って?

 

* 殺すことは可能なのか?

社会的な殺人が物理世界を一つ一つと裏返していく。動画が一つ世界から立ち上ることで、一つ世界から一つ何かがもっていかれたのだ。物理がなくなってその代わりに社会のネットワークが作り出すのはリーマン幾何ではなく新しい幾何学なのだろうか。人間は液状化してそのパイプを流れていくような。

* 2011

「さようなら」という現象がなくなってしまう。いつしかビデオのように取り出される。ビデオメッセージが無数に繰り返してくれる。「さようなら」「さようなら」。何人の人間が死んだまま宙に浮いている。それらはつぶやかれなかった。誰も「さようなら」とは言わなかった。今まで記録に残らない何億の人間が生きていたというのだろう。そしてこれから何億の人間の記憶が残されるというのだ。あるいはその記憶の断片が本当に消えてしまうことがこの新しい社会の殺人であるかのように?