神とかそういう話

本日も晴天也。起きたのは夜だが。

 

真っ暗な世界、それだけがその人のすべてだったら。今のような気持ちになるんだろうか。

 

隔離児という監禁された状況で育った子供達がいる。

19世紀のドイツのカスパー・ハウザーは発見されたときは16歳で言葉すら話す事ができなかったらしい。暗闇の中で最低限の世話をする男の手だけが唯一の人とのつながりで、それが彼にとっての楽しみだった。

そんな彼が保護され、光の中で外の世界を見た。その時、彼は初めて自分がどのような状況におかれていたのかに気づいた。あの温もりが自分を監禁した者のそれであった。

自分は今までの人生がただ奪われていたことを自覚した。そして彼は衰弱していく。そして、ようやく言葉を話せるようになった時、彼は口封じに殺された。

 

キリスト教

キリスト教の人は旧約聖書も信じていると思うのだが、天地創造からはじまる一連の事を今でも信じているということなのだろうか?それともあれは一連の何かのたとえ話として理解しているのだろうか。

他にも堕天使という概念がよくわからない。天使というのは神を自ら賞賛するための自由意志を授けられているという。で、天使の一部が人間の女性を見て美しいと思い関係を持つ。そして一連の知識を与える。神は怒り天使は堕天する。人間との間には巨人が生まれる。この巨人は背が1000m以上もあったらしい。(堕天使の話はエノク書等の偽典の方にかいてあるようだ。)

この話は知恵の実を食べたことで追放されるアダムとイブの話を繰り返しているようにもみえる。この時、追放されたのは人間だが、今回は天使だ。知恵の実の話では、蛇は罰せられていないのだったろうか。

神と自由意志の問題ははじめから矛盾しているようにもみえる。矛と楯の話のように、すべてを決めている神がいるなら、当然、自由な意志というものもすべて決まってしまっているのではないかという事になり、それは矛盾しているということになる。同じ議論は、神が完全なら、なぜ世の中には悪があるのかという話も近い。

 

ニュートン力学では世界は決定的であり、因果的でもある。神の一撃が世界の始まりか終わり(もしくはその間のどれか)を決定したのなら、ニュートン力学の決める因果律によって物質の世界は完全に決まってしまう。仮に、精神というものがすべてこの物質の世界の現象に過ぎないとするなら、この世界は完全に神の調和のもとにある。ここに人間の自由意志はないようにみえる。

ところで、この決定的であることと、因果的であることは異なるものだと自分は思っている。

つまり、因果的でない決定的世界はある。それは、どの瞬間にも世界は決まっている(1万年後であろうが)が、それは他のどの時刻にも因果関係がないような世界のことである。

 

以上の話は、一つのニュートン的な時間の話だが、相対論や量子論を加味すればもっと違う話となるし、そもそも、この議論には最大の問題である未来、今、過去とは何を意味するかが抜けている。

 

相対論的に一つまず考えられるのは、時間という概念は相対的になっているので、むしろ固有時という概念が重要であることである。しかし、これに加えさらに不思議なの事がある。それは我々が「いま、ここ」というとき、何が「いま、ここ」なのかということである。人間は決して点ではなく、大きさを持つ物質から構成されているので、そのうちの何かを特定する事は不可能である。強いていうなら、私はある時空の領域にいるということを主張することになるが、それは単に人間は物質を素材としてできている一種の現象であるから、当たり前と言えば当たり前である。当たり前にならないのは、自我を考えたときのみであろうと思っている。そして、「いま、ここ」という視点はまさに自我の問題であると思われる。

 

考える

ちゃんと考えると、3時間くらいの時間はすぐ過ぎてしまう。そういう事をしていると人生経験がますます少なくなっていってしまうのではと最近考えている。何を言っているのかというと、例えば、人里離れて修行している人物がいたとして、彼(彼女)は何か真理をつかむ前に、人間の機能が失われてしまうのではないかということである。まるで隔離児のように。

大人になってからそのような環境になっても、元々話したりできるなら大丈夫と言えるかもしれないが、実際、ベトナムではベトナム戦争で家族を失って悲観してジャングルで孤独な生活を送っていた親子が40年振りに保護された際に、言葉を話す事がほとんどできなくなっていた。(産經新聞)

 

考えるということが、仮に言語を用いる事を主とするならば、その行為の基本には対話が常に必要とされているのかもしれない。もし、山奥で正気を保ちつつ真理に至れる人がいるなら、その人は常に対話を続けていたのではないだろうか。自身か、友か、もしくは神との?

 

 

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